赤羽高齢者あんしんセンター 田中京子さん

赤羽高齢者あんしんセンター

北区赤羽。社会福祉法人うららが北区から委託を受けて運営。社会福祉法人うららは、地域包括支援センターの他に、特別養護老人ホームやデイサービス、訪問介護や看護など、北区内で13事業所を運営している。多彩なサービスで、高齢者の暮らしを総合的に支援することをめざす。

どのケースを誰につなぐのか、素早く判断して対応することが求められる

護に関するご相談や、介護保険認定の申請などを受け付ける窓口業務を行います。また、高齢者のみなさまに向けたサロンの企画や運営にも携わっています。

─ このお仕事を始めたきっかけは?

 今の仕事に就く前は、看護師として病院に勤務していましたが、子育てのために退職しました。その頃から仕事をするなら地域福祉に関わる事をしたいと考えるようになりました。
 福祉関係に従事してから十数年勤務後退職しましたが、再度仕事に復帰しようと足を運んだのが「福祉のしごと総合フェア」です。地域福祉の現場を選んだのは、病院を利用された方が、家庭や地域に戻った後も、継続して力になりたいと思ったからです。また、新しいことにチャレンジしてみたいとの気持ちも動機の一つですね。何事も、自分に合っているかどうかは、実際に飛び込んでみないと分かりません。不安もありましたが、自信がない分、一生懸命に勉強しようと前向きな気持ちになれたと思います。これまでの年月があっという間に感じられるほど、充実した日々を過ごしています。

─ 働いてみての感想、気をつけていることなどはありますか?

 要介護や要支援の認定、おむつ代金の助成など、いろいろな申請書類の受付や取り扱いをしています。また、介護に関する総合的なご相談も、窓口としておうかがいします。窓口に来られるのは、高齢者ご本人やご家族、地域の方などさまざまです。高齢者がご自身で、体調を把握されていることもあれば、そうでないこともあるなど、対応すべきケースは非常に多様です。しかし、窓口で利用者さんを手間取らせてはいけません。毎回、できる限りスムーズにセンターの担当者につなぐことを意識して業務に当たっています。
 この他に携わっているのは、高齢者のみなさまにご参加いただくサロンの企画や運営のお手伝いです。週1回の「ふれあい健康サロン」では、体操のコーナーを担当しており、脳トレを組み合わせたオリジナルの「ウォーキングリズム体操」を行っています。いすに座ったまま、音楽に合わせて足を動かしていただき、利用者さんが順番に挙げていく動物や植物、食べ物などの名前から、「海」「山」「川」「空」「大地」のいずれかを連想してもらい、皆で一緒にジェスチャーを行うものです。うまくできない利用者さんが落ち込んでしまわないよう、声をお掛けするなどして盛り上げることを心掛けています。

─ 悩み、やりがいなどを教えてください。

悩みや不安を抱えて訪れる地域の人が、話しやすい雰囲気をつくるのも重要だ

 利用者さんの体調は、日によって一人一人違いますので、無理されることがないよう、常に気を配らなければなりません。判断に神経を使うこともありますが、看護師としての経験を生かせる場面の一つなので、責任感を持って取り組んでいます。また、体操では、私の方からちょっとひねりを効かせた動植物の名前を投げかけて、皆さんがどんなジェスチャーをしようかと楽しく悩めるようにしています。さらに、いつも同じ音楽では飽きてしまうので、リズムが取りやすい、新しい曲を探すことも必要です。こうして工夫をすることで、利用者さんにサロンの時間を楽しんでいただき、笑顔で「また来たい」と言っていただけるのが何よりのやりがいですね。

─ 今後はどのように働いていきたいですか?

 経験のない分野に取り組むときは緊張しますが、とにかく前を向いて努力していくつもりです。サロンは、高齢者の体力作りや認知症予防、閉じこもり予防などが目的ですから、一人でも多くの方に足を運んでいただけるよう、今後も企画や運営に携わっていきたいと思っています。

メッセージ

私が、自分の仕事について『大変なことがあっても辞めたいと思わないのはどうしてだろう?』と思っていたとき、友人にこんな言葉をかけられました。「『人』が好きだからじゃない?」と。とてもシンプルですが、これこそ、私の仕事に対するモチベーションなんだと、強く感じた出来事でした。きついと感じることも多い仕事ですが、人と接することが好きであれば、きっと向いていますし、続けられると思いますよ。

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