パル赤羽七溜デイサービス 臼田富美枝さん

パル赤羽 七溜デイサービス

北区志茂。日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団が運営。仕事起こしとその発展を通し、人々が協同して共に生きる福祉社会をめざす。働く人が主人公となり、地域を豊かにしていくことを推進している。

スタッフ同士のこまめな情報交換も、中身の濃いサービスには欠かせない

護福祉士として、デイサービスの利用者さんと密接に関わります。リハビリやレクリエーション、作品制作など、多様なプログラムを用意しています。

─ このお仕事を始めたきっかけは?

 十数年前、認知症を発症した母を介護するため、ヘルパーの資格を取りました。福祉の仕事に興味を持ったのはそのときです。最初は入浴まで行う通所介護施設に勤め、その後、「福祉のしごとフェア」で当施設を知り、転職をして8年ほどがたちました。
 今の職場を選んだ理由は、利用者さんへの関わり方がとても濃かったからです。前の施設では、利用者さん一人一人とゆっくり向き合う時間がなかなか取れませんでした。同じデイサービスでも、施設によって職員に求められることはさまざまなんです。その意味で、多くの施設が集まる「福祉のしごとフェア」は、直接、職員の話を聞けるので、仕事を探すには非常にありがたい場だなと思います。

─ 働いてみての感想、気をつけていること等はありますか?

 当施設では、午前中に健康チェックやリハビリ、脳トレを行い、昼食後はトランプやおはじき、午後からは体操やレクリエーション、作品制作、趣味の活動などを行います。利用者さんに楽しんでもらえるよう、ぎっしりとプログラムを用意しているのが特長です。送迎車を待つ少しの時間も、利用者さんが手持ちぶさたにならないよう、クイズや百人一首など、臨機応変にレクリエーションを行うようにしています。こうしたプログラムを企画したり、サポートをしたりするのが私の主な仕事です。気をつけているのは、利用者さんの個性を理解し、それに合わせた接し方をすることです。冗談を言い合えるくらいフランクなコミュニケーションを望まれる方もいれば、そうでない方もいます。まずは利用者さん一人一人と心を通わせ、ニーズをつかむことが大切ですね。そのためにも、常にこちらから心を開くことを心がけています。そうでなければ、利用者さんも心を開いてはくれませんから。

─ 悩み、やりがいなどを教えてください。

一人一人に目が行き届く上、密に関わり合えるのが、小規模な施設の魅力だ

 「人」を相手にする仕事なので、なかなか思った通りにいかないこともあります。介助の仕方一つで利用者さんの態度が変わってしまうなど、難しいなと思うことは多いですね。でも、利用者さんが求めていた通りの介助ができたときは、満面の笑顔を見せてくださるので、本当にうれしくなります。こうした日々の関わり合いの中で、むしろ利用者さんから、介助の仕方やコミュニケーションの取り方を教えてもらっている気がします。
 また、私が考えたレクリエーションを楽しんでもらえたり、一緒に作った作品を「すてきね」と喜んでもらえたりすると『良かった!また次も頑張ろう!』と励みになりますね。最近、評判が良かったのは、おしゃれなペーパークラフトやビーズのブレスレットです。利用者さんに「楽しかった」「また来たい」と思ってもらえるよう、これからも工夫を重ねていきたいと思います。

─ 今後はどのように 働いていきたいですか?

 利用者さんやご家族に、複合的なアドバイスができるようになりたいと思っています。前の職場で入浴介助をしていたとき、ご本人やご家族から「うちのお風呂場はね…」などと悩みを聞く機会が多かったのです。そのとき、限られた範囲だけでなく、ご自宅の環境やご家族の接し方など、いろいろな相談に乗れたらいいなと思いました。そこで、まず2級建築士の資格を取ったんです。次は、福祉住環境コーディネーター、ケアマネジャーの資格を取りたいと思っています。そしてもっと、利用者さんやご家族に喜んでもらえる人間になることが目標ですね。

メッセージ

私自身、この職業に就く前は「大変な仕事だろうな」と想像していましたし、実際に働いてみて、やはり、体力的にも精神的にも、きついなと感じる場面はあります。でも、利用者さんとのふれあいや、それを通して得られる学びの日々は、とても充実しています。きっとどんな仕事も、自分なりのやりがいと、喜びを見出すことが大切なんですね。この仕事に思い切って踏み込んで、本当によかったと思っています。

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