社会福祉法人こうほうえんうきま幸朋苑 半田 匡さん お年寄りの人としての大きさに触れ、成長のできる仕事

施設紹介
社会福祉法人
こうほうえん
うきま幸朋苑

北区浮間。社会福祉法人こうほうえんが運営する完全個室ユニットケア特別養護老人ホーム。デイサービス・ショートステイ一体型センターによる在宅高齢者への支援にも取り組む。一般・夜間合築の保育園「キッズタウンうきま」、障がい者の就労継続支援施設であるベーカリー「ブレッド&バター」も併設されている。

ショートステイの介護職員です。在宅でお世話をしているご家族のご都合や、ご本人の心身の状態などの理由により、施設に短期間入所される高齢者の方々に対して、食事・入浴・排泄など生活全般の介護を提供する仕事です。
このお仕事を始めたきっかけは?

  ここに来る前は、施設などへの送迎の車を運行する会社で、車内添乗員として働いていました。転職を考えるようになった際、添乗員として見ていた施設のことを思い出し、その内側で働いてみたいと思いました。学生時代のアルバイトから前職まで、接客業務をしてきて、「人と接する仕事ができたらいいな」と感じていました。  
  今年3月の「福祉のしごと総合フェア」に参加して、いくつかの施設・事業所の話を聞きました。フェアは直接に面接を受けるのに比べてワンクッションある感じで、いろいろと相談もできるので、参加してよかったと思います。場所が家から近いことと、保育園やベーカリーを併設した複合施設であることなどに惹かれて、この職場で働くことにしました。仕事は5月下旬から始めました。

働いてみての感想、気をつけていること等はありますか?

  自分はショートステイの担当ですが、イベントや行事で、それに日常的にも、ベーカリーで働く仲間や保育園の子供たちなどとの交流の機会があります。これはご利用者にとっても職員にとってもいいことだなと感じます。  
  前職では同僚にはドライバーが多く、それも年上の男性ばかりでした。今の職場は年齢的にうまくバランスがとれていて、新鮮でもある一方、ベテランもいるので安心感もあります。  
  職場は「エルダー制度」をとっていて、個別に一対一で指導してくれる兄貴分のような先輩がいます。助言が欲しい時にはすぐ声をかけることができて、落ち着いて働けています。その点は恵まれています。ショートステイにも男性の割合が多く、働きやすく感じます。女性中心の職場というイメージがあったので、同性の仲間がいるのは心強いです。  
  ご利用者は一人ひとり嗜好も暮らし方のペースも異なり、お世話にあたっての留意点もまちまちです。しかもショートステイですので、入所期間も1泊から2週間くらいまでさまざまで、新しい方が入所されるたびに改めて対応を考え直す必要があります。繰り返し利用されるリピーターの方でも、再訪されるまでの間に、どこか様子が変わっていることもあります。その方自身をよく知らないと介護はできません。自分はまだ経験不足でもあり、皆さんの状態を確実に把握することの難しさを感じています。

写真 介護の様子

アルバイトや前の職場で、さまざまな人たちと接してきた。 その経験が、今のこの仕事でも役に立っている

写真 介護の様子

信頼できる先輩の指導を受けながら、同世代の仲間たちと力をあわせて働く日々だ

悩み、やりがい等を教えてください。

  悩みというほどではありませんが、キャリアとしてはまだ素人も同然だと思っていますので、ご利用者や周囲の同僚に迷惑をかけていないか、心配です。  
  やはり、ご利用者の方の笑顔を見るのはとても嬉しいです。まだ仕事を始めたばかりで、気持ちにも余裕がなかった頃、介助の際、利用者の方から「ありがとうね」と言われて、ついウルウルきてしまったことがありました。1回でも多く、笑顔になって頂けたらいいな、と思います。どうしたらそうできるのか、いつも考えながら仕事をしています。

今後はどんな風に働いていきたいですか?

  自分は現在、ヘルパーの資格しか持っていません。以前は「介護福祉士なども取得しようかな……」と思っていたのですが、実際にこうして働いてみて、「少なくとも今はまだ他の資格のことを考えている余裕はないな」と感じました。まずは、任されている介護の仕事をしっかりとできるようになることが第一だと思います。それができるようになって、心身の上でも技術的にもある程度の下地ができ、自信もできてから、改めて考えてみたいと思います。

半田さん写真

介護の現場は、もちろん難しさはありますが、本当にやりがいのいある仕事です。自分が高齢者施設を選んだのは、前の仕事で、ご高齢の方たちの人間としての大きさに感銘を受けたからです。経験を積んだ人の存在は大きく、尊敬すべきものです。この仕事は自分を人として成長させてくれます。福祉の仕事にちょっとでも興味を持ったら、多少自信がなくても、飛び込んでみるのもいいと思います。きっと何か感じるところがあるはずです。

(平成21年7月取材)
back   <<  index  |  1  |  2  |  3  |  4  |  5  |  6  |  7 |  8  |  9  |  10  >>   next