
北区桐ヶ丘。日常生活は営めるが虚弱だったり、家に閉じこもりがちな高齢者のための通所型介護予防施設として、自立生活および生きがい作り支援のため、運動器の機能向上、栄養改善などの自立支援プログラムを行う。
物心ついた頃から、周囲にお年寄りがいない環境で育ってきたのですが、結婚して、夫の祖母と接するようになりました。会ってお話ししたり、何かお手伝いすると、「ああ、ありがとう」と言ってもらえたことから、お年寄りに関わる仕事ができたらいいなあと、漠然と思ってました。
それで、以前は介助が必要な方のためのデイサービスに勤めていたこともあります。その後、子育てが忙しくなってやめていたのですが、機会ができたらもう一度やってみたいという気持ちでいました。昨年、掲示板に合同面接会についての告知を見つけ、会場が家から近くだったこともあり、今の福祉の仕事について知りたいと考えて参加して、そこで今の職場と出会いました。年齢的なことや、仕事から離れていたこともあり、心配はありましたが、会場では年齢が上の方も多くて、ちょっと安心しました。
デイサービスでは介助が仕事でしたので、こちらにもその以前のイメージのままで来てしまったようで、いろいろなことを先回りしてお手伝いしてしまいがちでした。「ここは、利用されるお年寄りが自立して、よりよく毎日を過ごせるようになるためのサポートをするのが仕事で、何もかも先回りしてやってしまうのは本人にとってはよくない」ということを他のスタッフから教わって、「ああそうか」と勉強になりました。
あまり手助けをしすぎても本人のためによくない。とはいえ、怪我などがないように見守らないといけないので、必要な時にはすぐに手を差し伸べられるよう、いつも気をつけています。
その他に心がけているのは、いつも笑顔で接することですね。自分も落ち込む時はありますが、ここでは皆さんに笑顔で過ごしていただけるよう、自分も笑顔でいるよう努めています。朝いらした時は元気のなかった利用者の方が、帰りには笑顔で「また来るね!」なんて言ってくださると、とても嬉しいです。
筋力アップのための体操などを中心にしたプログラムで、お年寄りたちのよりよい毎日をサポートする
閉じこもりがちなお年寄りが、元気でいきいきと暮らせるよう、居心地のよい地域の社交の場を整えるのも仕事
ふだんはだいたい、日に20 ~ 30人くらいの方々が利用されています。それぞれの方の把握はできるようになりました。最初のうちは、見た目に似ている方もいらっしゃったので、しょっちゅう名前を間違えてしまい、ひたすらメモを書いて覚えるようにしました。一人ひとりがわかっていないときちんと対応できませんから。
体力作りのための体操の際に誘導などをしていますが、「この体操をやったら腰の調子がよくなったよ」とか、新聞などで話題をチェックして、例えば食中毒の注意などについてお話しした時に、「ああ、いいことを聞いた」なんて言ってもらった時なども、嬉しさを感じるものです。
以前の職場をやめた後に、ゆくゆくは再び役に立つだろうと思って、ヘルパー2級の資格を取りました。これから、他の資格も、必要なら取りたいと思いますが、年齢的にもいろいろ、頭に入らなかったりしますし、気持ちはあるのですがなかなか追いつかないかもしれません。とりあえずは、まだまだ勉強中といったところです。
今のところ、自分も夫も両親は健在なのですが、将来的には、ここで身についたことをヒントにして、親の面倒も見てあげられたらいいなと思っています。

躊躇されている方には、まずは飛び込んでみることをお勧めします。福祉の仕事は介護だけではなく、事務などをはじめ、いろいろなジャンルのものがあります。その中から自分のできる仕事を探していけばいい。「自分には向いていない」と型にはめるのではなく、向き不向きはやってみないとわかりませんから、いろんなものにチャレンジしてみてもいいんじゃないかなと思います。
