
北区社会福祉協議会とは?
CSW・生活支援コーディネーターについて知りたい
コミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)とは
社会的孤立や不安、生きづらさなど、地域には既存の制度やサービスだけでは解決が困難な生活課題があります。
それら地域の課題の把握や解決には、行政や地域住民、各種の専門職、関係団体などが、従来の縦割りの分業ではなく、
重層的に連携しながら地域福祉活動を推進することが必要になります。
制度のはざまで困っている方や、既存の公的な福祉サービスでは
十分な対応が難しい方に対して、地域や関係機関と連携しながら、
地域の多様な問題を受け止め、住民主体の地域福祉活動を推進する関係者の調整役として
期待されているのがコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)です。
北区では、平成27年度より神谷・東十条地区、平成30年度より桐ケ丘地区に、
令和5年度より田端・中里地区に各1名が配置されています。
活動の範囲については、北区内に16カ所ある高齢者あんしんセンターの担当地域を
地域福祉活動推進の1エリアと見立てて配置しています。
また、北区社会福祉協議会では、CSWの役割である「個別支援」と「地域支援」の両方を担う専門職として、
高齢者等の相談援助やボランティア活動支援の経験を持った中堅以上のソーシャルワーカー(社会福祉士)を
北区の補助を受け両地区のCSWとして配置しています。
また、CSWに加えて地域のボランティア活動経験者などからアシスタントワーカーを
独自に採用してCSWとともに地域の関係形成や活動支援を行っています。
CSW配置地区 | 活動エリア |
---|---|
神谷・東十条地区 | 神谷1〜3丁目、東十条1〜6丁目 |
桐ケ丘地区 | 桐ケ丘1〜2丁目、赤羽北3丁目(3〜5、16〜26) 赤羽台1〜3丁目、4丁目1、16、17(1〜8、10〜24、66、68) 赤羽西5丁目3〜15 |
田端・中里地区 | 西ヶ原1丁目、上中里1丁目、中里1〜3丁目、田端1〜6丁目 |

CSWの主な役割】
個別支援と地域支援の2つの手法を用いて地域の社会課題の解決に取り組みます。
- 1地域で困りごとを
抱えた方の支援個別
支援 - 制度のはざまで解決しづらい問題に対し、行政や各種機関、学校、地域団体などと連携しながら相談援助を行います。持続可能な地域づくりのために地域支援と連動します。
- 2新たな仕組みづくり・
サービス資源開発地域
支援 - 地域の生活課題を、住民自身が発見し、解決できるようにするための新たな仕組みやサービス、ネットワークなどの社会資源開発の援助をします。
個別支援の例
CSW活動事例①「Aさんの支援からはじまった居場所づくり事例」
- 立ち上げのきっかけは
個別支援 - 家の中が荷物で溢れ、布団を敷いて寝ることもままならない状態のAさん。民生委員、地域住民、高齢者あんしんセンターと連携し、片付けを行い、介護保険のサービスにはつながったが、孤立している状態に変わりはなく、地域とのつながりを深める「何か」が必要。地域で何ができるのか?
- 「居場所」立ち上げに
向けた準備を開始 - Aさんの支援に関わった民生委員さんが中心となり、話し合いをする中で「Aさんのような虚弱な方でも参加できるサロンが必要ではないか」ということに。立ち上げに向けて準備スタート!会場と運営を手伝ってくれる人をどうするかが課題。
- 課題をクリアして、
ついに居場所が誕生 - 2018年1月、みんなのサロン「ラララかみや」がオープンしました。会場は地域内の障がい者を支援する施設が貸してくれることに。運営は施設周辺にお住いの方や施設の利用者さんが関わってくれることに。研修先を探していた大学生にも声をかけ、チラシもつくってくれました。「Aさんの居場所」として生まれたサロンは「地域の高齢者の居場所・見守りの場」となり「障がいのある方にとっての地域交流の場」にもなりました!
「ラララかみや」のチラシと活動の様子

地域支援の例
CSW活動事例②「住民懇談会の開催から居場所づくりにつながった事例」
- 地域の居場所立ち上げの
きっかけ - 地域住民に集まっていただき、身近にある課題などについて意見交換、情報共有をする場として「街なか福祉懇談会(住民懇談会)」を実施。その中で子どもたちの事、高齢者の事、障がいのある青年たちの事、子育て中のママの事など、色々な地域の課題や意見が出た。そんな住民懇談会の結果「もっと地域の事を話したい」「地域のために住民として何ができるか考えたい!」といった意見からその後も任意で定期的に話し合いを行うことになりました。
- CSWの働きかけ
- 住民懇談会後、平成27年12月から、まずは地域の課題を共有しようと「街なかふくしを考える会」が始まった(結果的に月1回の頻度で開催)。そして、話し合いを重ねるうちに「この地域に居場所を作ろう」ということになり、居場所立ち上げを目的として話し合いを行うことにしました。打合せのメンバーも口コミで人が増えいろいろな視点から意見が出る会になりました。CSWとしては、打合せの進行補助、他の活動の取り組みについて情報提供などの立上げ支援を行いました。
- 「だんだん東十条」の
誕生 - 現在では月に一度の「定例会」を行いながら、月に4回の活動を行っています。カフェの他、ご当地カルタ作り、講座、小物製作などプログラムも行っています。学校帰りの子供も、若いママもパパも、障がいを持っている方も、病気の方も、一人ぼっちで家で過ごしている子も、日本語に困っている外国人の方も!地域の人すべてが立ち寄って相談ができ、ほっとできる居場所を作ることを目指して活動をしています。
「だんだん東十条」活動の様子

生活支援コーディネーター/生活支援体制整備事業とは(CSW)とは
(第1層生活支援コーディネーターを北社協で受託)
高齢者がいつまでも住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けられることを目的として、
平成27年4月の介護保険制度改正により整備された事業です。
生活支援コーディネーターは、元気な高齢者はもちろん、支援や介護が必要になっても
自分らしく地域の中で暮らし続けられ、社会参加 ができる地域づくりを進めていくために、
多様な事業主体による重層的な生活支援・介護予防サービスの
提供体制の構築を支援しています。
北区社会福祉協議会は 第1層生活支援コーディネーターを受託しています。
生活支援コーディネーターは元気な高齢者はもちろん、支援や介護が必要になっても
自分らしく地域の中で暮らし続けられ、社会参加ができる地域づくりを進めていく役割です。
高齢者あんしんセンターに1名ずつ配置されている第2層生活支援コーディネーターと
協働しながら、第2層生活支援コーディネーターだけでは対応が難しいニーズへの対応や、
広域での実施が効果的なものについて対応を行っています。
高齢者あんしんセンター、区役所、ボランティア団体、社会福祉法人、企業など、
多様な主体と連携をしながら高齢者自身が地域や社会の中で役割を持ちながら、
いきいきとした生活ができるよう支援していきます。
まちの中にはいろいろな声があります

生活支援コーディネーター
地域の誰もが
- ①高齢になっても住み慣れた地域で
- ②一人ひとりができることを大切にしながら
- ③安心して暮らし続けることができるよう

住民同士の支え合いの仕組みづくりのコーディネートをしています。
その声を聞いて、まだ出会えてなかった人をつなげたり
聴いたことの無いお互いの意見や考えを聴ける場をつくったりします。

こんな話し合いがきっかけで
たとえば地域の人同士がつながる、こんな場ができることも…
- 地域の
居場所が
増えました! - ボランティア
仲間が
できました! - 地域とつながる
きっかけが
できました!
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