子ども・若者応援基金 令和5年度の取り組み
中間報告
団体活動助成
令和5年度団体活動助成にご参加いただいている3団体の取り組みについてご紹介します。
1. チャレンジプロ
NPOチャレンジプロは、区内外のエンジニアが集まって、子ども達にプログラミングの楽しさを伝えています。シリコンバレーでIT企業経営経験のある代表をはじめ、大学教授、日本や世界を代表するIT関連企業の社員など、一般的なパソコン教室とは一線を画した本格的で分かりやすいをモットーに活動に取り組まれています。
活動は令和4年から始まり、今年度はNPO法人格を取得してプログラミング言語のPython(ぱいそん)を主な学習言語として子ども達にプログラミングを教えています。
(1) チャレンジ名:チャレンジプロ(毎週水曜日)
(2) 参加者:小学4年生~6年生
(3) 基金の使い道:子どもに貸与するパソコン代
(4) 取り組み内容
①PCの基本的な操作(インターネットリテラシー含む)
②タイピング、Python言語の学習
③英語学習(金曜日の特別授業)
導入はパソコンの基本操作。学校ではchromeブックを使っている為、デバイスに慣れている子ども達ですが、中にはWindowsマシンを初めて触ったという子どももいました。昨年から参加している子どもや、今年からの参加者の中にもscratch等のビジュアルプログラミング言語を使ってゲーム制作をしている子もいて、意欲の高さが伺えます。また、チャレンジプロ講師が今回の講座のために制作した「子どもパイソン」のYouTube動画を使っての学習や、アメリカ人のエンジニアによる通常講座に加えた特別講座であるプログラミングで使用する英語の学習も行われています。
2. NPO法人彩結び
「働くことを体験して職業に興味関心を持つきっかけ(第1歩)」「地域の大人や年齢の異なるこどもたちとの交流の場」「お金の概念に触れ学ぶ機会」を目的として、NPO法人彩結びが運営するいろむすびcafeで『おしごと体験』を開催しました。年少から小学6年生を対象とし、総勢39名のお子さんが参加しました。
(1) チャレンジ名:いろむすびcafeお仕事体験(全13回)
(2) 参加者:年少~小学6年生
(3) 基金の使い道:備品購入費、広報費、消耗品費(エプロン等)ほか
(4) 取り組み内容
①働くことを体験して職業に興味関心を持つきっかけ(第1歩)となる
②地域の大人、異年齢の子どもたちとの交流
③お金概念や仕組みについて学ぶ
お仕事体験では、最初にお金について学びます。幼い参加者にとってお金の仕組みについての説明を受けてから実際に仕事を体験することによって、自分でお金を稼ぐという意識を持って活動することができました。
「いらっしゃいませ!」の接客からレジ打ち、ドリンク作り、提供だけでなく、焼き菓子の袋詰めやチラシ折り、掃除なども実際に体験しました。
最後にお給料としていろむすびcafeで使うことのできるオリジナル通貨を受け取るとお子さんたちは大喜びで、自分でお金を稼いだことでお金や仕事に関心を持ってもらうことができました。
3. へいへいと遊ぼう
へいへいと遊ぼう!は、言語聴覚士兼声優の代表による声のお仕事体験として「声優体験会」を実施。
昨今人気が高まっている声のお仕事として、声優やVチューバーがありますが、養成所などに通うのは入学金や授業料などハードルが高く、夢をあきらめてしまうお子さんもいます。特殊な仕事ゆえに「試してみる」機会も少ないという現状から、「まずはちょっと試してみる」ことが出来るような機会を作りたいと活動されています。
(1) チャレンジ名:へいへいと遊ぼう!声のお仕事体験
(2) 参加者:小中学生
(3) 基金の使い道:声優用マイク購入、会場費、消耗品費ほか
(4) 取り組み内容
①第1回 発声滑舌基礎練習編
②第2回 物語を読んでみよう編
③第3回 読み合わせをしてみよう編
④第4回 映像に合わせてみよう編(協力:東京家政大学造形表現学科)
スタートは昨年の基金チャレンジ「夢絵師プロジェクト」でお世話になった東京家政大学造形表現学科へ伺い、声優のアフレコをするための映像作品を学生に作っていただけないか相談するところから始まりました。今回もご快諾をいただき、2023年の冬を目標に学生たちが制作に取り組んでくれています。いきなり映像に声をあてるのは素人では難しい為、3回程練習のプログラムを予定し、10/27(金)に第1回目となる「発声滑舌基礎練習編」が行われ、10名の小中学生が参加してくれました。参加者の中には声優になる夢があって、すでに発声のレッスンに通っているという子もいて、熱心に取り組む様子が印象的でした。
個人チャレンジプログラム
「アミュゾン!フェンシング!」
個人チャレンジ助成では、小学4年生の女の子がプログラムにチャレンジしています。
「選手・高校生と交流し、進路の選択肢を広げる」「練習機会を確保し、練習を継続できる環境を作る」「自身の活動を宣伝してフェンシングに興味を持ってもらう」ことを目的とし、助成金を使って様々な方との交流や体験を重ねています。
(1) チャレンジ名:アミュゾンフェンシング
(2) 参加者:小学4年生
(3) 基金の使い道:備品購入費、参加費、交通費
(4) 取り組み内容
①選手・高校生と交流し、進路の選択肢を広げる。
②練習機会を確保し、練習を継続できる環境を作る。
③自身の活動を宣伝してフェンシングに興味を持ってもらう。
北区が主催しているフェンシング教室の様子。 |
城北信用金庫城北アスリートクラブ様の区長への表敬訪問に同席させていただきました。 |
城北アスリートクラブご所属でフェンシングの久良知美帆選手、向江彩伽選手にインタビューさせていただきました。 |
都立高校で唯一フェンシング部のある王子総合高校の練習に参加させていただいた様子。 |