お気持ちに寄り添った支援を大切にしています

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お気持ちに寄り添った支援を大切にしています

平成23年入職
子ども支援担当 主任主事

 

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地域の方から食料の支援をいただきました

Q1.現在の仕事内容を教えてください。

子ども支援担当として地域の子ども支援活動を広げるためのお手伝いをしています。
具体的には、子どもの学習支援・子ども食堂・子どもの居場所づくり等の活動について支援団体の立ち上げ支援、運営のご協力、ネットワーク化などを行っています。
北区内でも子ども支援活動を行いたいという方が増えていますが、「やりたい気持ちはあるがどうやったらいいのかわからない」といった方もいらっしゃるため、相談に応じて既存の団体の方を紹介したり、団体運営のノウハウを提供したりなどしています。
また、団体の活動を広く一般の方に知っていただくよう努めています。その一環として、北社協のホームページもかなり充実してきたので、是非ご覧ください。
その他、子ども支援担当では、親同士の交流・子どもの外出機会の提供・親子間の交流の促進を目的としたひとり親世帯の支援にも力を入れています。
子ども支援に関する社会資源調査や学習支援教室の立ち上げ支援活動(北区からの受託)、また関係機関からの相談に応じ、いじめや不登校などの個別の相談に対しても支援を行うこともあります。

Q2.福祉の仕事をはじめたきっかけは?

教員をしていた母親の同僚の方から誘っていただき、高校生の時に特別支援学校のボランティアをしたことがあります。いま思えばその時に「福祉の仕事もいいかなあ」と思ったのがきっかけでした。
学生時代に福祉のことを学び、子どもの養育の仕事に就きたくて入職した子どもの施設で10年くらい働きました。そこでの先輩が社協に転職したことの影響もあって(楽しそうだったんです)、平成23年に北社協に入職しました。

Q3.入職前に思い描いていたイメージと違うところはありましたか?

今でも覚えていますが、入職当時の上司が「社協職員は積極的に外に出る機会を増やしなさい、外に出るときは(時間がある時は)まっすぐ帰ってこないで”まち”を知ってきなさい」と言われたことが印象的でした。
入職前は、社協の事務局職員はパソコンに向かって作業することが多いイメージだったんですよね。
それが「まっすぐ帰ってくるな」って言われて、最初は戸惑ったんですが、地域の皆様の支援をするのが社協事務局の役割なんだなってことが分かり始めてからは、私も外に出るのが楽しみになりました。
それともう一つ、想像以上に幅の広い仕事ができることだと思います。
地域の方と直接お会いすることの他に、研修や子どものイベントを企画したり、その周知チラシやホームページを自分たちで作ったりすることもあるんですよ。

Q4.仕事でやりがいを感じるときは?

こんなところで働いています

子ども支援担当の仕事は地域の皆様の調整役となることが多いです。子どもを支援したいと言う気持ちは皆様同じですが、それぞれの方が大切にしていることが少しずつ違うところもあります。
私が調整役になることによって地域の皆様の相乗効果がでたと思える時はすごくやりがいを感じますが、難しいときもあり、悩むこともあります。
そんななかでも子ども支援担当の仕事は子どもの笑顔を見る機会が多く、それだけで楽しいです。
それに、子どもたちだけではなくて、地域の方々のお気持ちに触れることも出来るんです。
ある学習支援教室での話なんですが、中心メンバーの一人である町会長さんが、子どもたちが笑顔で参加しているさまや、地域の支援者や学生ボランティアの皆さんが協力して子どもを支援している姿を見て、涙を流されていることがありました。
こんなとき、やりがいのある仕事なんだなと感じます。
支援を受けている子どもだけでなく、支援している大人たちも笑顔になったり、「やっててよかった」と言っていただけるのを見ると、そのお手伝いをさせていただいていることに感謝するとともに、また頑張らなくっちゃと思います。

Q5.仕事を進める上で大切にしていることは何ですか?

「北社協だからこそできること」というのがあるのではないかと思います。
難しいことを言うつもりはないのですが、「気持に寄り添う」ってことでしょうか・・・。
私たちに相談して下さる方って、不安や戸惑いなど、いろんな思いを抱えながら、やっとの思いで来た方もいらっしゃるわけですよね。
そういった方のお気持ちにできるだけ寄り添って支援することを何よりも大切にしています。
また、子ども食堂や学習支援の団体はお寺の住職、保護司、民生児童委員、町会、大学生、教員経験者、塾講師、企業の方など様々な方が関わっていらっしゃいます。
そんな皆様を頼りにさせていただきながら、一緒に当事者である子どもの最善の利益を考えています。
社協事務局としては、地域の方が活動しやすいように、黒子となって関わっているわけですが、地域の方から信頼していただいて初めて良い後方支援ができると思っています。そのためには自分のことを知ってもらえるよう心がけています。
活動中は忙しくゆっくりお話ができないこともありますので、業務時間以外、具体的には飲み会(笑)の中で普段話せないお話をすることもあります。
いつでも何でも相談していただける関係になれればと思っています。

Q6.休日の過ごし方を教えてください。

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鴨川シーワールドにて


実は私にも小学生と幼稚園の子どもがいるんです。
休日は寝て過ごしたい気持ちがないわけではないですが、今が一番大切な時期なのかな・・・と考え、子ども中心で過ごしています。
家族でいろんなところに出かけますが、中でも広々としてのんびりできる船橋アンデルセン公園は、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭にはとってもお勧めなんですよ。
子ども支援でもバスハイクで過去2回訪れ、子どもたちのとてもいきいきした姿を見ることができました。
また、仲のよい職場の人とサイクリングにでかけることもあります。体力づくりとストレス解消になっています。

 

 

 

Q7.社協への就職を考えている方に一言!

社協に入ったらこんなことをやるぞ、あんなことをやるぞ、と期待していらっしゃる方も多いかもしれませんが、あくまでも地域福祉の主役は社協職員ではなく地域の皆様だと思います。また、社協事務局は基本的には地域福祉活動計画に則って事業を遂行することになります。
そんななかでも新しい提案、仕組みづくりが出来るのが社協事務局の醍醐味です。私も地域の皆様との出会いから子ども食堂のネットワーク作りや大学に協力していただいたキャリア学習イベントなどの新しい企画、仕組みづくりにあたってきました。
社協の職員はやる気があるのが一番です。是非黒子であることを楽しんでください!

一日のスケジュール(例)

8:15      少し余裕をもって出勤
8:30 ミーティング(毎朝、係内の予定を確認)
9:00 事務業務
10:00 北区子ども家庭支援センター定例打ち合わせ(2カ月に1回)
11:30 学習支援教室の新規利用希望の方と面談
12:30 昼食
13:30 おちゃのこ祭祭準備
15:30 事務業務
17:00 子ども食堂訪問(立ち上げのお手伝いをさせていただいたところなど、時間のゆるす限り顔を出すようにしています。食堂運営者の方とのお話の中から新たな活動が生まれることもあります)
19:00 退勤

 

※担当・職名などは取材当時のものです