生活支援員とは?

「自分がお世話になるくらいまで続けたい」

 

  「生活支援員を始めようと思ったきっかけは、子育ても一段落したので、地域に出て社
  会貢献のようなことをしようと思ったんです。」と教えてくれたのは、権利擁護センタ
  ーあんしん北 生活支援員の真木 美恵(まき・みえ)
さん。 「はじめはこの事業知らな
  かったんです。」と話します。

 

権利擁護センターあんしん北「生活支援員」とは?

  「生活支援員」とは、地域福祉権利擁護事業で活躍してくださっている方です。地域に
  は、福祉サービスを利用したいが、手続きの仕方がわからない。銀行に行き、お金をお
  ろしたいが自信がなく誰かに相談したい 毎日の暮らしのなかにはいろいろな不安や
  疑問、判断に迷ってしまうことがたくさんあります。そのような方の不安や困りごとを
  解決し、安心して地域で生活できるように、職員と「生活支援員」が連携し、サポート
  するサービスが「地域福祉権利擁護事業」です。

 

 

真木 美恵(まき・みえ)

東京都北区在住。転勤で10年ほど北区にいなかったが、地域に根ざした何かをと思い、 
現在の生活支援員に興味をもつ。

 

「地域に根ざしたものをしたかった」


   生活支援員に興味をもったきっかけは、転勤で10年ほどいなかった北区に戻ってき
   た際、地域に出ていくきっかけを探していた時に区報を見たことだそう。



真木さん 
もともと転勤で10年ほど北区にはいなかったんです。戻ってきたときに浦島
     太郎状態で・・・。 子どもの手も離れたので、仕事というよりも、地域に根
     ざしたものをと思ったんです。子どもがいるときは、PTAなどのつながりがあ
               るじゃないですか。でも子どもが成人して手が離れてしまってからは、
     地域とのつながりがないなって。そんなときに丁度区報でみつけたんです。



       「地域にでていく」というきっかけをつくるために興味を持ってくださった真木さん。
   ただ、この事業に関しては、まったく知らなかったという。社会福祉協議会について
   は、お子さんの関係で年に1回開催されているおちゃのこ祭祭( 地域住民と社協が共
   催しているお祭り)で名前は知っていたそう。公のことをやっているという漠然とし
   たイメージはあったのだが、役所ではないし、私的な組織ではないし、どんなことを
   している組織なのかは知らなかったので、説明会に参加してくださったとのこと。


真木さん 
説明会にでて、通帳を預かる支援もあると聞いて悩んだんですよ。その人
             (利用者)の財産じゃないですか?すごいことだなって思って。
               ただ、保険事務の仕事をしていたこともあり、生活上の事務手続きなどであ
       ればできるかもと思ったんです。考えてみて、責任はあることだけれどやっ
     てみようって。いまも支援の時は緊張しますけどね(笑)





  募集時の高齢の方や障がいをもっている方への支援ということに関しては、ハードル
  には感じなかったそう。ご自身の田舎に、親族がいるのだが、なかなか帰れないこと
  もあり、自身の近くでそういう方の力になれたらと考えていた。また、そういう方を
  支援していくうえでの福祉の知識や制度などを少しでも知れたらという気持ちもあっ
  た。




真木さん 
自分としては、「地域にでる」って町会エリアくらいの感覚だったので、
     当初のイメージとは若干異なるんですけれど、北区の方の手助けが出来て
     いるという部分では、いいかなと。利用者さんからの感謝の言葉を頂くと
               き、幸せを感じていますね。



                    支援の様子 支援員がすべて支援するわけではなく、利用者ができることは 、利用者に対応してもらっています。


   真木さんの今後の目標を伺うと、今とある資格の勉強をしているので、まずはそれ
   に合格したいとのこと。また、障がいをもった方にも携わりたいと思っていて、まだ
   まだ知らないこと(制度やサービス等)が多いので色々と学んでいきたいと話される。



真木さん 
生活支援員の先輩方をみていると、長く続けたいと思うんです。自分がお世
       話になるくらいの歳まで続けたいなと。あ、これが目標ですかね!(笑)
     できるだけ現役でいきたいですね!



     また、先日、資格のために受けた研修の内容で、ご自分の考えを大きく変化させられ
   るようなことがあったそう。


真木さん 
この事業や権利擁護もそうですけれど、きっと“知るきっかけ”があれば、
               みん
なが少しずつ知ることができる。そうしたらみんなが住みやすい地域
               になる
かもしれないですね。そうなったらいいですね。




     話しはまだまだ尽きないものの、時間が迫ってしまいました。これからの目標と今の
   支援についてや悩みを話す真木さんはとても楽しそうでした。生活支援員として活動
   しつつ、いろいろなことに挑戦を続ける真木さん。是非、長く一緒に働かせてくださ
   い!!